PDE4PDE4

PDE4
PDE4がcAMP量を調節
cAMP量の調節という重要な役割をもつものに、PDE4(ホスホ ジ エステラーゼ4、Phosphodiesterase 4)という酵素があります。酵素とは、他の化学物質の形を変えたり、切ったり、くっつけたりすることのできる、機械のような働きをもった微小な分子のことです。
PDE4は、cAMPの量を減少させる酵素です。
PDE4の構造内には、cAMPが収まるようなポケットが空いており、細胞内を拡散しているcAMPがこの中にすっぽり収まって結合すると、PDE4はcAMP分子の形を少しだけ変化させ、外に排出します。形を変えられた分子はAMPという名前になります。
つまり、PDE4によって、炎症反応を抑えようとするcAMP濃度が、炎症反応を促進しようとするAMPへと構造変化させられてしまうことになります。
PDE4(ホスホ ジ エステラーゼ4)によるcAMPの変換反応
PDE4は、cAMP(活性型)の分子の形をAMP(非活性型)へと変化させる酵素である。
PDE4(ホスホ ジ エステラーゼ4、Phosphodiesterase 4)の読み方ですが、「ホスホ - ジ - エステラーゼ - フォー」や「ホスホ - ダイ- エステレイス - フォー」などと区切って読むのが良いかと思います。
Phospho:「リン酸」の意
di:「2つ」の意
esterase:「エステラーゼ」という酵素の名前
PDE4過剰発現と乾癬
現在、乾癬発症の原因となる細胞内メカニズムの一要素として以下の流れが考えられています。
- 細胞内に通常よりも多くPDE4(ホスホ ジ エステラーゼ4)が発現する。
- 過剰な量のPDE4により「cAMP→AMP」という反応が進みすぎて、cAMP量が減少してしまう。
- cAMP量が減少したため、細胞が炎症反応を促進する方向に働く。
- 過剰な炎症反応によって、乾癬が発症する。
過剰に発現したPDE4(ホスホ ジエステラーゼ4)による炎症反応の促進
PDE4が過剰に存在することで、「cAMP→AMP」という変換反応が必要以上に進み、cAMPの量が減少してしまう。すると細胞は、自らの働きを、炎症反応を促進する方へ舵を切る。



